どんな曲をリリースしたいか

実はこの3,4年の間で、イギリスでリリースするという目的でデモ音源を何十曲も作って来た。
イギリスのプロデューサーに聴いてもらったり、ロンドンやスウェーデンの作家たちと共作してみたり、色々な課程を経てきた。
英語と日本語で歌って来たこともあり、自分の作る曲は洋楽寄りだとずっと思って来た。間違いなく王道のJPOP歌謡曲的ではないし、洋楽の雰囲気が自分の個性だと思っていたのだが、、
いざイギリス用に作ってみると、現地のプロデューサーからは、JPOPらしい影響がまだ抜けていないという辛口のコメント。
現地で流行っている曲を聴いて研究してみたり、何度も曲を作り直してきた末になんとなく分かってきたことは、一番大事なのは『ムード』ということ。
歌詞がどうとか展開があるとかサビが印象的だとか、日本で求められていることをやるとUKではtwee(子供っぽく、わざとらしい)と嫌がられる。これを逆にネタにして話題になっているアイドルなどもいるが、これは私の目指しているジャンルではない。
JPOPと洋楽は、漫画と油彩画ほど違うということ。全体のトーンをいかに独自の世界観で染められるかが、音源の大事なポイントになってくる。

歌詞はどうだろうか。
目指したいアーティスト像は、ケイト・ブッシュ、ジョニ・ミッチェルやピーター・ガブリエルなど、偉大なストーリーテラー達。けれど歌詞を良く聴いてみると、ものすごく身近なことを書いている。
ケイト・ブッシュの最近のオリジナル作品では、長年主婦をやってきた彼女らしい、『洗濯機の歌』もある。洗濯機を眺めていたらその中が海の景色に変わってきて、、という、まさに日常的なものをユニークな見方で独自の世界へと展開していくのだ。
そんな歌詞のテーマからインスパイアされて、何十曲も作った末に始めてできた納得のいく作品のテーマは、『出張』。ビジネス・トリップというタイトルで、旦那さんの出張を待ちながらスーツをドライクリーニングに出す自分、自分がツアーに行くのも出張、そして曲づくりをする小さな箱はオフィスのスペースのようだというテーマで作ってみた。
この曲がきっかけで、自分の歌の全体の世界観がなんとなく見えてきたきがする。

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