~観光編~イギリス全土に広がる、生きた博物館

田舎暮らしを始めてから、週末車で郊外へ出かけることが多くなった。探してみるとそこら中に面白歴史スポットがゴロゴロ見つかるからだ。

ロンドン以外のイギリスと言えば、自然とパブ、そして歴史のあるお屋敷。18,19世紀で時が止まった建物が、今でも点在しているのだ。

それらの多くは代々由緒ある一家(リアル伯爵系)に受け継がれてきたのだが、いくら豪邸でも300歳にもなると管理が大変らしく、今ではそれらの多くをNational Trust という団体が管理している。

とあるTV番組では、放置されて散らかり放題の屋敷をOCD(脅迫性障害)の潔癖性の人たちが掃除しまくる、という企画があるぐらいだからイギリス人も色々と考えるものだ。

イギリス全土のお屋敷だけでなく、広大な庭や森などの敷地500カ所近くがNational Trustの管理下にあり、会員になるとそれらの施設にどこでも無料で入る事ができる。

(ちなみに入場料は各施設£15ほど、年会費は一人£60ほどなので、頻繁に訪れるなら会員になった方がお得だ。)

だいたいの屋敷は壁一面を埋め尽くす絵画コレクション、彫刻、ゴージャスなインテリアで溢れ、それら一つ一つに一族の興味深い歴史が刻まれている。

最近訪れたHatchlandsという屋敷とお庭(森)で発見したのは、なんと50近くものキーボード。

ショパンやマーラーが持っていたというヴィンテージピアノから、美しい装飾が施されたハープシコード、四角い机のかたちをしたクラビコードなど、楽器好きにはたまらないコレクションだ。

ゴージャスな部屋にピアノが敷き詰められるように沢山置いてあり、オーナー家族は普段普通に弾いているという。

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団体が管理しているというものの、それらの屋敷には今でも二階部分に家族が住んでいるパターンが多い。公開されている屋敷のリビングの一部分に小さなテレビと家族写真が並べれられていて、一部が庶民的になっているところも面白い。

こちらのPetworthの屋敷には、もともと使用人たちの屋敷だった別棟があり、ここれは昔のキッチンがそのまま再現されていて、食生活や暮らしぶりをより身近に知る事ができた。

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お庭がこの広さというのも凄い。巨大な池があって野生の鹿が生息している。

Stourheadという屋敷には数奇な歴史があった。この屋敷を第一次世界大戦前に受け継いだ一家。幼い子供を連れたその家族には、家が火事にあったり、戦争中に兵士の療養施設として開放したりと波乱が待ち構えていたが、最大の出来事は、立派に成長した一家の息子が戦死してしまったこと。お屋敷には息子と両親との手紙のやり取りや写真などが展示されていて、各部屋ごとにそのストーリーが紐解かれるレイアウトになっていた。

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様々な物語が、これらの場所では時が止まったように呼吸を続けている。(霊感ある人とか見えまくりスポットかも。)

この他にもまだまだ沢山の物語に遭遇できるのを楽しみにしている。

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