現地ミュージシャンとのセッションPart.1~ビートメーカー~

音楽の化学反応は面白い。決まった公式もないから、どんなものができるか予想出来ない面白さがある

違うジャンルだからといって必ずしも合わないこともないので、可能性に制限を設けない柔軟な発想が大切だ。

こういった音楽のコラボでつくづく思うのが、最終的には『人』の相性だということ。

本当に単純に『いい人~』という人とはコラボが楽しい。

そして日本の音楽業界で観察してきても、レーベルのディレクターがまた仕事を頼みたいと思う人は、純粋に人柄の相性という場合が多いのだ。もちろん作品ありきだが、人柄を含めた姿勢、大切にしているもの、などは驚くほど素直に音に出るのだ。

昨年の10月、ロンドンでとあるプロデューサーと知り合う機会を得た。カセル•ザ•ビートメーカーという、ストリートカルチャーに身近なアーバンミュージックに関わっているドラマーで、名誉あるアワード、Ivor Novello Awardsも受賞したソングライターでもあるのだ。

ヒップホップノリの怖い人を想像していたのだが、実際に会ってみると真面目で物静かな姿勢だった。一緒にツアーしているというラッパーのスタジオを使わせてもらって、そこで2日間で3曲も一緒に曲を書き上げた。

ここで、共作ってどうやるの?

を少し説明する。大きく分けて2つある。

①一番オーソドックスなのは、ギターやピアノなどの楽器を前にして、コードやリフをポロポロ、でAメロ、Bメロ、サビ→じゃあDメロ何にする?という風にアイディア交換しながら歌謡曲のフォーマットに当てはめていく。もちろんフォーマットはあくまでもガイドなので、あえてフォーマットなんて崩していこうというのもアリだ。

②特に最近のダンスミュージックに多く見られるのが、トラック+メロディーの作り方。こちらの記事でも説明しているが、プロデューサがカラオケトラック(たいてい4コードの繰り返し、サビは盛り上がりを期待させるブレイクの後でAメロと同じコードでアレンジを大げさに盛り上げる)を作り、歌い手や他の作家が主メロ(トップラインともいう)をそれにつけていくという手法だ。

カセル氏との曲の共作作業はこの①と②を合わせたような方法で進んでいった。さすがドラマー、ビートとピアノのコードでトラックを作って用意してくれていたので、それにボーカルメロディーのアイディアを出していく。歌詞は、テーマを意識してメロディーと同時に作っていく。

ここでスタジオアシスタントのボブマリー的な男の子が遊びでラップをし出したので、それいいじゃん!ということで急きょラップ入りの曲にすることに。

ベーシストと一緒にDメロの展開も付け足していく。

完成したものは、自分の曲では今迄になかったような予想外のものができた。まさに違ったジャンルとのコラボの醍醐味だ。

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