All About the Money

 

(English follows)

お金のおはなし。

本当は大声ではしたくないおはなし。
しかし人間の血液のように、 社会を循環しているものとしてなくてはならない存在だ。
そしてイギリスでの音楽活動の様子をリアルに綴るブログとしては、避けては通れないのがその現実だ。

メジャーでもインディーズ活動にしても、規模は違えど初期投資なしには何も始まらない。
音源制作のプロダクション、ミュージックビデオ制作、プロモーション、、その他どこに行くのも交通費がかかるし、お腹が空けば食費もかかる。
底なしに湧き上がってくる資金の泉があるわけではないので、逆に底を見極めることが大事になってくる。

実は今回のイギリスでの活動は予算と期間をはっきりと決めている。あらかじめ決めた期間と、予算内でできることを最大限にやる。それで成功すればもちろんそれが一番理想的だが、その他のケースのためにバックアッププランを用意している。
実はこの計画も立て始めていて、その為に秋からとあることをスタートする予定だ。

だからと言って泉が枯れたところで『音楽活動』を休止や引退するわけではない。売れる売れない関係なく続けなければ、元も子もない。アムステルダムのとある美術館では、生涯一枚も絵を売れなかった画家の美術館に毎日4時間の列ができている。自分の生きている時代から 100年後にこんなことになっているとは、ゴッホ本人もアーティスト冥利に尽きるのか尽きないのかはさておき、音楽や芸術はそんなものだ。生きている限り続けてみて100年後に何か起きるかもしれない。

とカッコつけたことを言ってみるが、やはり現実を見なければいけない。
将来、旦那の定年後は私が一家を養わなければと思って色々調べていたら、文化功労者のウィキペディアページにたどり着いた。受賞すれば生涯年金をもらえるという(2017年現在の情報)。これがあれば旦那さんの定年後も安心。

ということで最近できた目標は(笑われる覚悟で!)文化功労者になること。お金を追うよりも、そんな大きな目標を描くほうが、もっと良いことが起きる予感がしている。

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Ep songs live at Red Bull Sessions

Check out the live performances of my two songs,

St.Martin(from Business Trips EP) and Levels(new song) with Red Bull live sessions

This was my very first live performance since the EP release. I’ve missed playing live so much, so this was such a great opportunity. If songwriting is writing a story, live is the ver act of storytelling, there’s nothing more liberating than this!

Initially, I was rehearsing with the amazing producer Cassel the Beatmaker on the sampler, then we felt we needed bass…Chris (bassist) was kind enough to participate at a few days’ notice. It was a pleasure to play with both of them, as well as the efficient filming crew.

You can watch the live performance and read the article here.

先日、ロンドンのとあるスタジオでレッドブルによるライブセッションの収録があった。演奏した曲は、6月にリリースしたミニアルバム、Business Trips EPからSt.Martinと、新曲のLevels.

EPのリリース以来初のライブ演奏だったこともあり、貴重な機会だった。ずっとライブがしたくてうずうずしていたのは、物語を書くように曲を作ってきた中で、ライブで演奏することは実際にストーリーを語ることそのものだからだ。なんとも言えない解放感に包まれた!

初めはビートメーカーのカセルと二人でリハーサルしていたのだが、どうしてもベースが欲しくなり、収録の数日前に急遽ベーシストのクリスが参加してくれた。新たなテイストの二人のミュージシャンと演奏できて、やっぱりライブは楽しすぎる。カメラクルーも効率よく気さくに撮ってくれだ。

実際の演奏の様子と記事はこちらよりご覧いただきたい。

I’m psyched to be on the same page as my recent girl-crush Noga Erez!

 

 

The New Live Music Experience

 

数年前にイギリスのシークレットシネマに行ってからというもの、ライブとしてのライブ以上の『体験』に興味を持つようになった。シークレットなのであまり詳しい内容を書くのも気がひけるが、開催場所とドレスコードは参加者のみに伝えられ、一見何もないような空き家に一歩踏み込むと、映画の世界が完全に再現された空間が広がっているという体験型のショーだ。

 

先日行ってみたのは、Southbank Centreというギャラリー・劇場施設の裏のボイラールームが会場となっていた体験型ライブ、Klanghaus。参加者は歩きやすい靴で来るように言われ、セットなのかリアルなのかどちらとも言えないパイプや排気口をくぐり、Neutrinosというバンドが一緒に移動しながら演奏と演劇を繰り広げる。普段目にしないボイラールームという裏の空間には、ビジュアルアーティストSal Pittmanによるサイケデリックな演出が映し出される。すごいドイツっぽい、と思ったら、やはりベルリンで始まった企画だそうだが、バンドの歌と演奏は実験的というよりもどこか懐古的で普通に歌として良かった。

 

体験型と言えば、昨年ロンドンで行われていたBjork digitalも新鮮な体験だった。

バーチャルリアリティの普及はこれからどんどん広がりそうだが、ライブ体験にも大きな変化をもたらしそうだ。参加者はVRのヘッドセットがある部屋をいくつも移動していき、一見何もない部屋が、ヘッドセットを着けた瞬間、360°ビヨークの世界に惹き込まれる。近づいたり角度を変えるたびに、音のバランスも変わり、まさに視覚と聴覚で立体感を味わえる不思議な感覚。全て個人のヘッドセット内で見える世界なので、ハタから見れば、無音の中集団がウロウロ動いている光景は少し不気味かもしれない、、!

 

 こちらはライブというよりはエキシビションだが、Victoria & Albert Museum でのPink Floyd展も良かった。前回のビートルズ展同様、ゼンハイザーがスポンサーとなり、参加者に渡されたヘッドフォンが展示に近づくと反応する仕組みになっている。周りの音を気にせず、それぞれのペースで音楽とドキュメンタリーを楽しめる。最後の部屋ではヘッドフォンを外し、3D音像でみんなでライブ体験ができるというのも粋な演出だ。

これらの内容から、これからの新しいライブ体験とは何か?と考えてみたところ、大きく3つの方向が見えてきた。

1.特別な非日常的な空間に誘うこと。シークレットシネマでもVRにしても、日常からの逃避行という意味でのライブ体験。

2.音楽と場所とのコラボレーション。スピリチュアル的な何かかもしれないし、歴史、立地や空気感など、やはり場所というものにはそれぞれエネルギーがある。あえてその空間に合わせて、その場所ならではの演奏ができるのも、音楽の素晴らしさだ。Pink Floydは70年代にポンペイの遺跡での無人ライブという、そんなコンセプトの真骨頂のような企画をやってのけている。

3.個人単位というカスタマイズ化。一体感を楽しむのももちろんライブの醍醐味だが、ヘッドセットを通して自分だけの音、ペースというのもまた贅沢な楽しみ方だ。

そんなことを考え、今年のライブは場所にこだわって企画することができた。
東京公演は、スカイツリーにあるコニカミノルタ『天空』プラネタリウム。実際に星空のショーを鑑賞しに行ってびっくりしたのだが、自分が子供の頃に見たプラネタリウムから飛躍的に進化した映像と演出に圧巻された。そんな中でライブができることを、心から楽しみにしている。
●『LIVE in the DARK』●

★日程:2017年9月15日(金)

★時間:1st Stage 19:30開演(19:00開場) / 2nd Stage 21:30開演(21:00開場)
詳細、ご予約→ https://planetarium.konicaminolta.jp/tenku/livedark/

関西公演は、旧財閥の別邸として、80余年の歴史ある神戸の純和風建築「蘇州園」が舞台になる。さらには同会場が誇る上質なお食事とともに、『時代を超える普遍的な歌の力』をテーマにしたライブをお届けする。

●『Live@Garden Place Soshuuen』●

★日程:2017年9月22日(金)

★時間:ディナー 19:00~20:30(18:00開場) /1st Stage 20:30開演/2nd Stage 21:15開演

詳細、ご予約→ http://soshuen.jp/top/riefu.html

The Dream and Reality of the Artist

いつもながらの本音と独断で、近況ご報告。

無事、イギリスでの初EPリリースという目標をとりあえずはクリアできた今。

ここがゴールではなくて、やっとスタートラインを一ミリ過ぎたぐらいで、現状は?次は?が気になるところ。

活動の指数は、いまの時代驚くほど明確に測れる。デビューEPに一番多く反応してくれたのは、今までサポートしてくださってきた日本の皆さん、そして以前からJ-POPファンも多いアジア、アメリカ、意外なほど今回多かったのはブラジル、そしてイギリスはまだこれから伸ばしていきたいというところだ。

予想外に嬉しかったことは、イギリスの音楽メディア、ブログに好評だということ。PR会社は何をしてくれるの?と思っていたが、こういった音楽サイトやブロガーへのアプローチをしてくれて、掲載してもらえるだけでも嬉しい上に、記事での音源への評判も好評だ。記事の中では日本の音楽業界について彼らの独自の分析もあったりして、とても興味深い。外側から見る日本の音楽シーンは、宝石箱のようにカラフルで魅力的だ。

The reality that doesn’t necessarily meet the dream for a start-up artist could be a something that no artist writes about. Because they need to keep the perfect image, especially the “couldn’t care less” image. Well, I’m way passed that age of having to pretend not to give a shit, and I like to analyze and be open about what I do.

So this is yet another candid blog about the reality after releasing my first EP. The numbers are very transparent in this day and age. The most support that I’m getting for the EP is from Japan, always such amazing loyal fans, also Asia, as well as U.S and unexpectedly, Brazil. I’m still working on how I can grow more U.K audience, because I would really love  to start performing soon(but not it in an empty venue!).

I was pleasantly surprised by getting feedback from one of the best indie music publications here, and it’s always interesting to read their take on my music as well as the Japanese music scene itself. Not to be too conscious about being Japanese, though this made me realize the importance of storytelling as an artist from such part of the world, because most Japanese bands and artists are about uniqueness, energy and quirkiness, but hardly any of them play music like they’re actually sitting down and talking to you, in a more down-to-earth way. The first EP, Business Trips, is about the challenges of re-locating as a foreigner, rebellion, isolation…all based on my own honest viewpoint. Language is a pivotal weapon for me, and combining the nuance as a Japanese through the English lyrics is what’s fascinating.

今回ピックアップしてもらえた大きな理由は、『ストーリー』を大切にする、イギリスの音楽パブリケーションにあると思う。一年かけてそのストーリーとは何かを分析してきて、歌にも物語とコンセプトをはっきりと表現した。自分は日本人アーティストとして、イギリスで物語を語ることが大事だと考えている。それは、海外で活動する日本人アーティストにストーリーテラーが少ないことに所以する。アイドル、ポストロック、パンクも、その珍しさとエネルギー、個性は評価されるが、腹を割って語る日本人アーティストは少ない。今回のEPにもそれぞれ物語の背景があり、テーマは異国で感じる違和感、反発、孤独など、独自の視点で言葉を選んだ。自分にとって言語は貴重な武器であり、英語のリリックを日本人としてのニュアンスとどう融合させていけるかを大切にしている。

https://www.musicmusingsandsuch.com/musicmusingsandsuch/2017/7/30/track-review-ri-business-trips

http://diymag.com/2017/06/30/rie-video-business-trips-watch-neu-pick-premiere

https://www.musicmusingsandsuch.com/musicmusingsandsuch/2017/7/30/track-review-ri-business-trips

以前、音楽活動をドミノ倒しに例えた記事を書いたが、現実では、コマの倒れるスピードは速くはない。つまり、一つの連鎖反応までに、数週間、数ヶ月と様子を見なければならない。イギリスでの活動大変だと思うけど頑張ってください的な優しいコメントをいただくことがあるが、休む暇もなく過酷な日々を送っているというより、『待つ』というまた違った拷問でもあるのだ。そして待っている間、次の『コマ』を並べていかなければ止まってしまう。

ということで、今何をしているかというと、リリースしたものの連鎖反応を気長に待ちつつ、次にリリースする作品、映像やビジュアルなどを作り続けているというのが現状。協力してくれる映像クリエイター、プロデューサーなどのサポートを探すのもポイントになってくる。

そして、日本でのリリース作品、ペインティングに、秋のライブの準備。セットリストやグッズデザインを構想しながら、年に一度の日本でのライブの機会を楽しみにしている。

そしてこの次、この先は?

今はイギリスでのアルバムに向けて、制作と企画を進めている。いきなりアルバム出しても唐突すぎるので、その前にEPを1、2枚ほど出す予定。ひたすら次のコマを並べる日々だ。

一躍有名に、などということはジャスティンビーバーにツイートされない限り難しいが、着実に前に進んでいる感覚がある。それは、今の結果がどうであれ、辿ってきた道と経験は全て貴重な財産だからだ。

Spotify- https://open.spotify.com/artist/1pz0eupAVseKPoUKVkNc4k

iTunes- https://itunes.apple.com/gb/artist/rié/id1230234920?l=en

Soundcloud- https://soundcloud.com/rie-music

Youtube- https://www.youtube.com/c/riemusicofficial