All About the Money

 

(English follows)

お金のおはなし。

本当は大声ではしたくないおはなし。
しかし人間の血液のように、 社会を循環しているものとしてなくてはならない存在だ。
そしてイギリスでの音楽活動の様子をリアルに綴るブログとしては、避けては通れないのがその現実だ。

メジャーでもインディーズ活動にしても、規模は違えど初期投資なしには何も始まらない。
音源制作のプロダクション、ミュージックビデオ制作、プロモーション、、その他どこに行くのも交通費がかかるし、お腹が空けば食費もかかる。
底なしに湧き上がってくる資金の泉があるわけではないので、逆に底を見極めることが大事になってくる。

実は今回のイギリスでの活動は予算と期間をはっきりと決めている。あらかじめ決めた期間と、予算内でできることを最大限にやる。それで成功すればもちろんそれが一番理想的だが、その他のケースのためにバックアッププランを用意している。
実はこの計画も立て始めていて、その為に秋からとあることをスタートする予定だ。

だからと言って泉が枯れたところで『音楽活動』を休止や引退するわけではない。売れる売れない関係なく続けなければ、元も子もない。アムステルダムのとある美術館では、生涯一枚も絵を売れなかった画家の美術館に毎日4時間の列ができている。自分の生きている時代から 100年後にこんなことになっているとは、ゴッホ本人もアーティスト冥利に尽きるのか尽きないのかはさておき、音楽や芸術はそんなものだ。生きている限り続けてみて100年後に何か起きるかもしれない。

とカッコつけたことを言ってみるが、やはり現実を見なければいけない。
将来、旦那の定年後は私が一家を養わなければと思って色々調べていたら、文化功労者のウィキペディアページにたどり着いた。受賞すれば生涯年金をもらえるという(2017年現在の情報)。これがあれば旦那さんの定年後も安心。

ということで最近できた目標は(笑われる覚悟で!)文化功労者になること。お金を追うよりも、そんな大きな目標を描くほうが、もっと良いことが起きる予感がしている。

“All About the Money” の続きを読む

Ep songs live at Red Bull Sessions

Check out the live performances of my two songs,

St.Martin(from Business Trips EP) and Levels(new song) with Red Bull live sessions

This was my very first live performance since the EP release. I’ve missed playing live so much, so this was such a great opportunity. If songwriting is writing a story, live is the ver act of storytelling, there’s nothing more liberating than this!

Initially, I was rehearsing with the amazing producer Cassel the Beatmaker on the sampler, then we felt we needed bass…Chris (bassist) was kind enough to participate at a few days’ notice. It was a pleasure to play with both of them, as well as the efficient filming crew.

You can watch the live performance and read the article here.

先日、ロンドンのとあるスタジオでレッドブルによるライブセッションの収録があった。演奏した曲は、6月にリリースしたミニアルバム、Business Trips EPからSt.Martinと、新曲のLevels.

EPのリリース以来初のライブ演奏だったこともあり、貴重な機会だった。ずっとライブがしたくてうずうずしていたのは、物語を書くように曲を作ってきた中で、ライブで演奏することは実際にストーリーを語ることそのものだからだ。なんとも言えない解放感に包まれた!

初めはビートメーカーのカセルと二人でリハーサルしていたのだが、どうしてもベースが欲しくなり、収録の数日前に急遽ベーシストのクリスが参加してくれた。新たなテイストの二人のミュージシャンと演奏できて、やっぱりライブは楽しすぎる。カメラクルーも効率よく気さくに撮ってくれだ。

実際の演奏の様子と記事はこちらよりご覧いただきたい。

I’m psyched to be on the same page as my recent girl-crush Noga Erez!

 

 

The Dream and Reality of the Artist

いつもながらの本音と独断で、近況ご報告。

無事、イギリスでの初EPリリースという目標をとりあえずはクリアできた今。

ここがゴールではなくて、やっとスタートラインを一ミリ過ぎたぐらいで、現状は?次は?が気になるところ。

活動の指数は、いまの時代驚くほど明確に測れる。デビューEPに一番多く反応してくれたのは、今までサポートしてくださってきた日本の皆さん、そして以前からJ-POPファンも多いアジア、アメリカ、意外なほど今回多かったのはブラジル、そしてイギリスはまだこれから伸ばしていきたいというところだ。

予想外に嬉しかったことは、イギリスの音楽メディア、ブログに好評だということ。PR会社は何をしてくれるの?と思っていたが、こういった音楽サイトやブロガーへのアプローチをしてくれて、掲載してもらえるだけでも嬉しい上に、記事での音源への評判も好評だ。記事の中では日本の音楽業界について彼らの独自の分析もあったりして、とても興味深い。外側から見る日本の音楽シーンは、宝石箱のようにカラフルで魅力的だ。

The reality that doesn’t necessarily meet the dream for a start-up artist could be a something that no artist writes about. Because they need to keep the perfect image, especially the “couldn’t care less” image. Well, I’m way passed that age of having to pretend not to give a shit, and I like to analyze and be open about what I do.

So this is yet another candid blog about the reality after releasing my first EP. The numbers are very transparent in this day and age. The most support that I’m getting for the EP is from Japan, always such amazing loyal fans, also Asia, as well as U.S and unexpectedly, Brazil. I’m still working on how I can grow more U.K audience, because I would really love  to start performing soon(but not it in an empty venue!).

I was pleasantly surprised by getting feedback from one of the best indie music publications here, and it’s always interesting to read their take on my music as well as the Japanese music scene itself. Not to be too conscious about being Japanese, though this made me realize the importance of storytelling as an artist from such part of the world, because most Japanese bands and artists are about uniqueness, energy and quirkiness, but hardly any of them play music like they’re actually sitting down and talking to you, in a more down-to-earth way. The first EP, Business Trips, is about the challenges of re-locating as a foreigner, rebellion, isolation…all based on my own honest viewpoint. Language is a pivotal weapon for me, and combining the nuance as a Japanese through the English lyrics is what’s fascinating.

今回ピックアップしてもらえた大きな理由は、『ストーリー』を大切にする、イギリスの音楽パブリケーションにあると思う。一年かけてそのストーリーとは何かを分析してきて、歌にも物語とコンセプトをはっきりと表現した。自分は日本人アーティストとして、イギリスで物語を語ることが大事だと考えている。それは、海外で活動する日本人アーティストにストーリーテラーが少ないことに所以する。アイドル、ポストロック、パンクも、その珍しさとエネルギー、個性は評価されるが、腹を割って語る日本人アーティストは少ない。今回のEPにもそれぞれ物語の背景があり、テーマは異国で感じる違和感、反発、孤独など、独自の視点で言葉を選んだ。自分にとって言語は貴重な武器であり、英語のリリックを日本人としてのニュアンスとどう融合させていけるかを大切にしている。

https://www.musicmusingsandsuch.com/musicmusingsandsuch/2017/7/30/track-review-ri-business-trips

http://diymag.com/2017/06/30/rie-video-business-trips-watch-neu-pick-premiere

https://www.musicmusingsandsuch.com/musicmusingsandsuch/2017/7/30/track-review-ri-business-trips

以前、音楽活動をドミノ倒しに例えた記事を書いたが、現実では、コマの倒れるスピードは速くはない。つまり、一つの連鎖反応までに、数週間、数ヶ月と様子を見なければならない。イギリスでの活動大変だと思うけど頑張ってください的な優しいコメントをいただくことがあるが、休む暇もなく過酷な日々を送っているというより、『待つ』というまた違った拷問でもあるのだ。そして待っている間、次の『コマ』を並べていかなければ止まってしまう。

ということで、今何をしているかというと、リリースしたものの連鎖反応を気長に待ちつつ、次にリリースする作品、映像やビジュアルなどを作り続けているというのが現状。協力してくれる映像クリエイター、プロデューサーなどのサポートを探すのもポイントになってくる。

そして、日本でのリリース作品、ペインティングに、秋のライブの準備。セットリストやグッズデザインを構想しながら、年に一度の日本でのライブの機会を楽しみにしている。

そしてこの次、この先は?

今はイギリスでのアルバムに向けて、制作と企画を進めている。いきなりアルバム出しても唐突すぎるので、その前にEPを1、2枚ほど出す予定。ひたすら次のコマを並べる日々だ。

一躍有名に、などということはジャスティンビーバーにツイートされない限り難しいが、着実に前に進んでいる感覚がある。それは、今の結果がどうであれ、辿ってきた道と経験は全て貴重な財産だからだ。

Spotify- https://open.spotify.com/artist/1pz0eupAVseKPoUKVkNc4k

iTunes- https://itunes.apple.com/gb/artist/rié/id1230234920?l=en

Soundcloud- https://soundcloud.com/rie-music

Youtube- https://www.youtube.com/c/riemusicofficial

 

 

 

Moroccan Colors and Trance

English follows

【一言】

すっかりサボってしまっていたブログ、、ここからは、なるべく毎週更新するように心を入れ替えていきます…。まずは、一ヶ月も経ってしまったモロッコの旅ブログから。

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数千年前から変わらない市場の光景。

三角に盛られた香辛料、積み上げられた絨毯、様々な模様の描かれたお皿、タジン鍋…

モロッコは何年も前から行ってみたかった場所だった。実際に今回訪れてみて、期待以上なところも、その期待を裏切られた部分もあった。

期待以上だった部分は、見るものの美しさ。モロッコ芸術のインテリア、伝統工芸、食事の色彩、細部にこだわる模様や、光の芸術。ハマムやアルガンオイル、香料等、こんなにも文化を五感で吸収できる国はなかなか珍しい。

マラケシュの伝統衣装、カフタン
Kaftan costume from Marrakech

逆に期待を裏切られた部分は、モロッコ旅は決して安くない、ということ、、

日本人にとっては買い物天国なマラケシュのスーク。値段交渉が現地独特の文化だというが、『グッドウィルは循環するネ、アナタ好意でわたしにたくさんお金くれる、私その好意を広げていくアルね』と片言の英語で丸め込まれ、『何だかいい話~』とほだされている間に気付いたら散財している。厳しい気候の砂漠地帯で、サボテンのように生き抜くために長年培われてきたモロッコ人の精神なのかもしれない。砂漠から出稼ぎに来ているというターバンぐるぐる巻きのアラジンみたいな人たちも沢山いた。

この時期にモロッコを訪れた理由は、海沿いの街エッサウィラで開催される、北アフリカ・モロッコの伝統音楽、グナワ音楽のフェスティバルが目的。歌声と太鼓(トゥベル)、三線(ゲンブリ)、鉄製カスタネット(カルカバ)で編成されるこの音楽は、儀礼や療法としても使われる元祖トランス音楽。

フェス開催中のエッサウィラに到着すると、寝袋を背負ってモロッコの地方や周辺諸国から来た若者たちで溢れていた。西洋人はごくわずかで、ほとんどバックパッカー、ドレッド率高い。

 

その雰囲気が今までいったフェスと様子が違ったのは、ここはイスラム圏であると言うこと。そのためアルコールを飲んでいる人がいない、カップルも珍しい。純粋に音楽に浸りに来ているようだった。

エッサウィラに行く前に滞在したマラケシュのリヤドで流れていたとある歌が耳に引っかかり、ヒンディ・ザラというモロッコ人女性歌手であることを知ったのだが、タイミングよくグナワフェスにも出演していたため、彼女のライブを見ることができた。町中の円形劇場のバルコニーに絨毯が敷き詰められ、座るのはオットマンのモロッコクッション、という可愛らしいセッティング。ソフトな弾き語りかな、と思いきや、バンドのグナワ、レゲエ音楽のビートと共に髪を振り回すヒンディ。フランスで音楽賞を得るなど人気になった彼女だが、自身のルーツを大事にしているのが伝わって来た。

そしてメインステージのグナワ音楽の巨匠たちによるライブ。何十人もの人たちがカルカバでリズムを刻み、コール&レスポンスのようにメインの歌を追うように観客も踊りながら歌う。何度も言うが本当にクリーンな雰囲気、酔っ払いゼロ、ゴミもなく、輪になって踊っていたりして微笑ましい光景。リズムはシンコペーション、あるいは三拍子といったところで、その絶妙なハズし方はまさにジミーヘンドリクスやボブマーリー、70年代のロックに影響を与えたに違いない。

楽器屋に立ち寄ると、店主たちがジャムセッションをしている。三線を弾かせてもらうと、自然にリズムと歌を合わせてくれる。決まった曲も歌詞もなく、その場のグルーヴで何時間も続けていられそうだった。お店の楽器は全て店主の手作りで、何世代にも渡ってこの小さな港町で楽器を作り演奏し続けている。

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数千年前、著作権もシングルチャートもない時代からずっと変わらない音楽。きっと食事や会話のように自然に生活の一部になっているのだ。

この旅で気づいたことは、普段自分が考えている『音楽』とは、本来の音楽の軸からかけ離れた、後付けされた軽薄なラベルでしかないということ。

自分の名声のためにいい曲を作りたいと考えを巡らす、視聴回数、再生回数を増やすためにミュージックビデオやソーシャルメディアを研究する、、音楽がビジネスになっていること自体、究極を言えば空気を売っているようなもので、その虚構の発想に振り回されて来たのだ。

ラベルを取り払って核に見えたものは、『時間の共有』と言う、音楽が与える恩恵。

モロッコの砂と風の中で、こんなにも純粋な音楽の原点を見つめ直すことができた。

A thousand year-old souk, colorful cones of spices, pattern on plates, tan pots…

Morocco has been on the top of my bucket list for a long time. Last month, I finally made it there and the experience exceeded my expectation.

The Moroccan interior was stunning, and the traditional craftsmanship was refined and detailed. So many colors-food, patterns on the walls, and lights. Bath houses and Argan oils, scents of Frankincense…

Although the bargaining at the markets were a bit tough, I felt as if that has been the way of survival in the harsh desert conditions and ethnic diversities of this amusing country.

The main reason for visiting Morocco this time was year was to experience the festival of the traditional music of Northern Africa and Morocco; Gnaoua. Formed of voice and three instruments―percussion made of Goat’s skin Tbel, three-string guitar Guembri, and metal castanets Qarqaba―Gnaoua music has been an important part of rituals as one of the oldest trance music.

Arriving at the seaside town of Essaouira where this annual festival was held, the streets were filled with local backpackers and a few Westerners with dread-locks. What made the atmosphere so different from all the other festivals I’ve been to was that because of the Islamic culture, were no alcohol, and couples were rarely seen except families. People were there simply to immerse themselves in music.

I heard a song in the Marrakech riad that caught my attention, and found out the singer was performing at this festival the next day. Luckily we had a chance to see her, a Moroccan singer-songwriter who became successful in France, Hindi Zahra. The venue was the rooftop of a small colosseum, adorned with colorful carpets and ottomans. I thought it would be a soft acoustic set, but the band’s groove progressed from Reggae to Gnaoua beats, joined by the Sahara dancers and the singer herself dancing passionately in the middle of the stage. I felt her loyalty and passion for her roots as a Moroccan throughout the set.

More traditional performances were seen on the main stage at the entrance of the town. dozens of men were synchronizing with their qarqaba beats, syncopated or in a fast 3/4, heads spinning with their decorative hats, voice of call and response with the audience. I could see the connections with the 70’s rock musicians like Jimi Hendricks and Zeppelin.

Jam sessions were held in instruments shop, and even when a little Japanese came in they let me play the Guembri, and the session seemed to go on for hours.

Everything about this has remained the same for thousands of years, when there were no copyrights nor billboard charts, a natural part of their lives like conversation and eating.

what I discovered through this trip was that music that I see today is far from the core, only small labels that’s been attached with fickle concepts.

Let’s be honest, I write songs for my own fame, I rack my brain to come up with ideas on how to increase numbers of plays and social media activites…music as a business is ultimately the same as selling something like air, and we are all manipulated by this fabricated concept that music’s value is in a petty thing such as money.

What I saw after taking those small labels covering the core of music off, was the blessing of music; how it allows us to share time.

In the midst of the Moroccan breeze, I was able to re-discover this simple philosophy of music.

What I Learned So Far

UK初のEPをリリースしたところで、これまでの音楽プロモーションで気付いた事をご紹介。With the first EP release on the way, here are a few things I have learned so far through promoting music in the UK;

1.Personalized Media

I was surprised that the main source of music publication is shifting from larger media to personal music bloggers—after all, word of mouth is the most reliable source of information, and although personal preference and taste in music are diverse, it’s a great thing that the music/artists and the listeners are communicating even more closer this way. I guess there are less of these music bloggers in Japan, because the corporate power (especially advertisement agencies)is still the strongest.

①メディアの中心は個人の音楽ブログ?

まずはPRの仕事について。私が3年前にオンラインで見つけて、こことしか仕事したくない、と思うほどクライアントの音楽性が素晴らしい会社に、今回のキャンペーンに協力してもらっているのだが、実際にどんな仕事をしてくれるのか?が気になるところだった。ソーシャルメディアはアーティスト本人に任せるという方針だったが、ではそれ以外のサポートとしてどんなことをするのか…それはオンラインの音楽メディア、またブログに私の音楽を紹介するということだった。興味深い点は、それらのブログがほとんど個人で運営しているものだということ。つまり、メディアも受け取り側も、そしてアーティスト側も、みんな大きな会社に所属せず個人単位になりつつあるということだ。『口コミ』と同じことだが、それが今のソーシャルメディアの力で、発信側がメディアにもなりうる時代。これは音楽の本質を届ける上で、とても良いことだ。スポンサーも政治的な圧力も贔屓もない、ただ個人が正直な感想を発信する。ただしそれらの個人サイトはすごい量を日々更新している。趣味で時間があるときにやってますというよりは、ブロガーに徹しているという様子だ。

2.Young Generation

The power of the younger generation is definitely stronger in the UK compared to Japan, when it comes to the key people to drive and take the initiative with trends and activities. I’m talking about the promoters, labels, event organizers and artist relations, as they are the most influential generation for keeping up to date with what’s going on. Whereas in Japan, they were more working for their bosses and as mentioned above, still the most influential element is the political power of corporate agencies. No wonder the marketing format has not changed for many years in Japan, while it’s constantly changing here in the UK.

②主力選手は若手

そのPRを始めとして、ディストリビューター、イベンター、音楽関係者の前線で走っているのはみんな若手、たぶん二十代前半ぐらい。メールでやり取りしていて、実際に会ってみて若っ!となったことが何度もある。それはきっと現場でリアルなトレンドに敏感でいられる世代への信頼が高く、ボスの元で働くというよりは率先して色々な企画を自由に進めているのがわかる。だからこそマーケティング方法は有機的に常に変わっているし、日本のように広告代理店の支配力やマーケティングのテンプレートが何年も変わらず維持されることがない。

3.It’s all manual labour

As a fundamental fact, it all comes down to this—there is no easy way, no automated way. You just have to keep on doing what you do…just like how you can’t throw cash out your window and expect the crops harvested overnight. You have to cultivate the ground, plant the seeds one by one, and still that’s only the beginning and nothing is guaranteed. But the best thing about it is that you can see the growth of your activity at first hand, and you can see clearly where the results came from; for me, the biggest results in numbers so far are the supporters from my fans in Japan, and targeted promotion through Facebook…All I need to do is keep working, manual labour, while enjoying every process, because it’s a privilege just to be able to call myself an artist.

③結局は地道な努力

これを言ってしまえばそれまでなのだが、結局は近道も裏技もなく、ただひたすら地道な努力を積み重ねる他方法はない。窓の外に札束を投げて翌日に豊作な畑に変わるなんてことはありえないし、自ら地を耕し、種を一つ一つ植えて、それでも何かが育つ保証はなく、その努力が実るまでは時間もかかる。でもこの過程の素晴らしいところは、その成長の段階が、畑で新しい芽を見つけるように、手に取るようにわかることだ。私の場合は、それは日本から応援してくれる方々や、facebookのマーケティングで分かるファン層の解析。それらの発見を楽しみに、日進月歩していく中で一番念頭に置いていたいことは、アーティストとしての活動ができることへの感謝の気持ちだ。

Business Trips EP is out on 30th June.
ミニアルバム、 Business Trips EPは6/30リリース。

Spotify- https://open.spotify.com/artist/1pz0eupAVseKPoUKVkNc4k

iTunes- https://itunes.apple.com/gb/artist/rié/id1230234920?l=en

Soundcloud- https://soundcloud.com/rie-music

Youtube- https://www.youtube.com/c/riemusicofficial

https://www.facebook.com/rieriemusic/

 

The Great Escape

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毎年イギリス南部海沿いの町ブライトンにて、町中のライブハウスが会場となり若手アーティストの登竜門的なフェスが行われている。その名もThe Great Escape。アメリカで言えばSXSW、シンガポールではカンファレンスが中心のMusic Matters。日本だとライブ中心型の大阪のミナミホイールが同じように毎年若手バンドを送り出している。

社会科見学として、またブライトンに拠点があるディストリビューターのオフィスパーティーに顔を出しに、今回このフェスに初参加してみた。

正直言ってネットワーキングパーティーみたいなものはもうこりごりで、着いた瞬間帰りたくなると思っていたのだが、いいかんじにユルいこの海岸沿いの町のおかげか、思っていたよりゆったりした雰囲気のパーティーで、表面的なショービジネスといった感覚ではなかった。ガレージをステージに見立ててレーベル所属アーティストのライブが繰り広げられる前で、ほとんどの人たちが昼から飲んで吸ってうつろな目をしているか、ライブの音量を超える大声で会話をしていた。それまでメールでやり取りしていた担当ディストリビューターとも会ったのだが、大学卒業したてという感じだ。イギリスのインディーズミュージック業界の特徴なのかもしれないが、イベンター、プロモーターなど全体的に若く、日本のように上司のもとで動いているというよりは、彼らが率先してやっているようだ。関わる人たちも、地に足がついていて音楽に寄り添っている感じ。仕事ぶりは日本よりのんびりしているけど。

A lovely weekend out in Brighton to check out the Great Escape.

To be honest, it was much more laid back than I thought. Having been to numerous music networking events and having had the experience of encountering different kinds of people including some dodgy ones,  I thought it would be a bunch of superficial showbizz people hanging around; it was rather a collection of people who looked like they haven’t washed their hair for a week, stoned and drunk from 10am. No offense, all in a good-vibe way.

A big difference I felt in comparison to what I had seen in the Japanese music market was that the majority of the younger team were quite independently driven, while back home, they were pretty much working under their bosses. It was great to get reassurance that the indie music scene here is down to earth and the music remains pure to the artistry.

I had a few artists I wanted to check out, but after walking 30 minutes to the venues and queuing outside in the cold, the temptation of the jacuzzi at the boutique hotel that I had booked won over. Instead, I selected some favourite artists from the festival lineup;

ライブはいくつか目星をつけていたのだが、一人目のお目当アーティスト、キュートなラッパーLittle Simzの会場まで寒い中かなり歩いたため疲れてしまい、一軒目にてリタイアというオバサンぶり。。とはいえ若手アーティストをたくさん事前にチェックしていたので、気になったアーティストを紹介。

レトロでゆるかわ。

ライブが観たい!

今一番好きな女性アーティスト。

最高。

ちょっと裏返りそうな声があどけなくて可愛い。

New single “St.Martin”

English Follows)

ついにUKでのファーストシングルがリリースになった。

超嬉しかったのはこちらのインディーズミュージックサイトのレビュー。
辛口のイギリス人が褒めてくれた。何気に自分の中では凄いことだ。音源も好評で、一年かけて試行錯誤して来た甲斐があった。自分の芯を変えずに、どうやってプレゼンしていくか。バランス感が難しかったが、まさに日本とイギリスのコラボ作品になった。
もともとこの楽曲のアレンジは石崎光氏の繊細で洗練されたアレンジだったので、シングル版をアレンジしてくれることになったロンドンの若手バンド、Theme Parkポップなサウンドで、丁寧に描かれた油彩画がグラフィカルなポスターになってしまうのでは?と心配だったが、曲の大元の要素を上手く保ちつつリミックスしてもらえた。そしてバーニーグランドマン東京の山崎翼さんのマスタリングで、音の立体感が華やかにパワーアップした。

ミュージックビデオもまさに日英のミックスで、2つの街を自由自在に行き来する美しい映像。実際は弾丸撮影だったが、Keyaki Worksさんの素晴らしいチームワークとセンス、日本人ならではの丁寧な作業で、イギリスで誇れる作品が完成した。

まだここがスタートライン。
これからスピード上げて駆け抜けて行きます。

Upon my first single release in the UK, I was so thrilled to read this article.

All the struggles and trials in the past year were worth it just for this day, especially after the challenges I went through with sound production. One of the first comments I have had for the original track of St.Martin, elaborately crafted by producer in Japan, Hikaru Ishizaki, was that they are exotic and interesting, but they don’t know where to place it; genre, tastes, demographics…there were many elements to consider. Though the core element that I had to stay true to above anything was my own originality and unique voice. When it came to creating the single version with the eclectic band Theme Park, my anxiousness was soon swept away by their amazing remix, which was the hybrid of the original essence and a breath of fresh air. For the finishing touches, Tsubasa Yamazaki(Bernie Grandma Mastering Tokyo) added vibrant dimensions to the sound.

The music video was also a collaboration between UK and Japan, working with Keyaki Works, who were so efficient and skilled, traveled all the way to London and then back again, shooting everywhere ambitiously. Owing to their contribution, the finished music video is a brilliant seamless sonic trip between London/Tokyo.

This is only the beginning—now I can’t stop running.

 

楽曲視聴はこちらから→→

Listen to the new single, St.Martin here→→

  iTunes

What’s in a Name

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今度のシングルは、Rie fuではなくRié名義でののリリースになるが、なぜ別の名前を使うことにしたのか、真面目に書いてみたい。
Rie fuという名前を思いついたのはデビューの少し前のこと。本名の船越里恵は画数が多くてポップじゃないな〜、英一郎っぽいかな〜、などとスタッフと話していたとき、歌詞を書くときにサインしていたRie fu.が目に止まった。爽やかな風の流れのようでいいね〜、とすぐにこのアーティスト名義に決まった。

My new single is to be released under the artist name Rié, not Rie fu. I’m going to explain why;
Since my real name, Funakoshi, wasn’t really pop and there was another TV melodrama actor who had the same surname, I didn’t think the name was suitable for the style of my music. So it simply got abbreviated to fu.

話は変わるが、小学生の時にアメリカに住んでいた時、Rie という三文字を、現地の人たちは誰も正しく発音することができなかった。それは、英語圏でieと綴ると「イー」か「アイ」の音になってしまうからだ。つまり「リー」か「ライ」としか発音できなかったのだ。
そこで今回英語圏での楽曲リリースにあたり、Beyoncé とかcaféで「エ」の音を示すéを使うことにした。

Changing the subject, I remember my first struggle living in the U.S as a kid was that nobody could pronounce my first name correctly. It’s just three letters, but “ie”only reads as “ee”or “eye”, whereas the right pronunciation is actually “Ree-ay”, like that last “ey ” sound in café or Beyoncé—which explains the accent on Rié.

そしてfuの部分。これは最近知ったことなのだが、ネット上のアーバンディクショナリーによると、 fuは捉えようによってはいかがわしい意味もあるようだ。もちろんおもむろに誰もが聞いたら連想することではないかもしれないが、英語圏を対象にしていると、様々な捉え方をする人がいるかもしれない。
そんなこんなで Riéになったわけでした。

ここからが一番伝えたいこと—
前回のブログでも書いたように、日本とイギリス(もしくは欧米)ではそれぞれ全く異なるマーケット、それに付随する音楽性、カルチャー、感性が関わっている。イギリスのように新たな環境で音楽の挑戦をしたいと思えたのは、他でもない、今までRie fuとしての音楽を応援して下さってきた方たちのサポートのおかげだ。だからこそ、新たなアーティスト名義、より広いマーケットを意識した音楽性を追求していくと同時に、今まで日本で作ってきた音楽のスタイル、活動の一貫性も大事にしていきたい。今年も日本でのライブ企画が進んでいて、Rie fu名義でも曲作りを続けている。
Rie fuもRiéも、創作に対して忠実に向き合っていきたいと思っているので、引き続きあたたかく見守っていただけたら光栄だ。
And then the fu part. This is something I discovered recently, but according to the urban dictionary, fu has a somewhat slang connotation in some parts of the UK. It’s not an obvious one, but targeting an English audience would mean that there could be variety of interpretations.

So this is how I ended up with the name Rié.

Now here is the most important thing I want to convey—
Globally and culturally, there are different styles of music appealing to broader audiences; For example, referring to my previous blog, the Japanese music scene is orchestrated while Western market is the wildlife jungle. Therefore, I wanted to challenge myself in amongst the global and wider audience. My purpose is always to maintain loyalty and respect the choices of sincere and supportive followers of Rie fu over many years. In both names I fully intend to stay true to my art and keep on producing the best music I can in both languages and cultural styles.

The Domino Effect

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イギリスでは先週末からサマータイムの時期になった。
サマータイムとは、日照時間が長くなる季節に時計の針が一時間早送りされることで、遅い時間でもより明るくなるということだ。三寒四温ながらも、町中では春の予兆が見られて来た。
ここ最近はすっかり田舎暮らしに馴染んで来ている。去年の今頃は早くロンドンに引っ越したくてうずうずしていたが、今ではロンドンに出ることはあっても、電車でこの町に戻ってくると、澄んだ空気が身に染みるようになった。

何よりも、四季の変化が五感を通して味わえるのが田舎暮らしの最大の魅力だ。
雨上がりの若葉や刈ったばかりの草の香り、深まっていく鮮やかな緑色、そして春を知らせる鳥の華やかな合唱。暗く長い冬が明けていくように、周りの環境にもやっと光が見えて来た。

イギリスでの音楽活動の模索は、一歩進んで二歩下がるという具合で進んで来た。日本の常識に慣れてしまうと、連絡の滞り、スケジュールのドタキャン、そのくせに請求だけは一人前、などというイギリス人の自己中心的な特徴を掴むだけでもかなりの時間と経験が必要だった。それでもサポートしてくれる方に恵まれ、そのおかげで具体的なリリースプランがやっと話が進んで来た。その過程はこのへんで詳しく書いているが、『歯が痛くなった』という理由で音楽ライターとの取材を何ヶ月も先延ばしにされたり、しまいにはリリースの予定が伸びに伸びまくって一年も経ってしまったりと、かなり忍耐力を試されてきた。

とはいえ一年ただボーッとしていたわけではない。

これはどんな『音楽活動』でも言えることだが、リスナーとしてはアーティストが表に出ていない期間、「〇〇何やってんだろー最近見ないねー」程度の見解だと思う。しかし、実際はこの表に出ていない準備期間が一番大事なのだ。リリースには制作やレコーディング、ツアーにはリハーサルと企画の期間があってこそ成り立つように、この期間の地味で綿密な作業こそが活動の醍醐味なのだ。

そのわかりやすい例えが、「ドミノ倒し」。

ドミノの駒を並べる作業って、すっごく地味。慎重に、一つ一つ並べていく。音楽活動に例えると、この一つ一つの駒は、曲作りだったり、プリプロダクション、レコーディングまでの過程、アーティスト写真やミュージックビデオの企画、撮影、協力してくれる媒体とのコネクション作り(これには何ヶ月も交渉が必要)などだ。大事なのは、途中で倒してしまわないことだ。今の時代では曲ができれば3日後には世界中でデジタルリリースができる。でもそれをすぐやってしまうのは、ドミノの駒を2、3個並べたところで倒してしまうようなことだ。できることなら、なるべくたくさんの駒を並べきりたい。なるべく長く多くの連鎖反応が起こるように。準備が整ったら、あとははじめの駒を倒すだけだ。「リリース」や「ツアー」などの表向きの活動は、このはじめの駒の一押しのようなものなのだ。

一年も準備期間があったのにはこのような理由がある。その中では、「ただ相手の連絡を待つ」という拷問のように怠惰な期間もあったが、いつでもまわりに振り回されずに自分ができることはある。その状況を逆手に取ることだ。だからここ最近で作っている曲の多くは、そんなフラストレーションをテーマにしている。歌詞の皮肉度にさらに磨きがかかる。

はじめの駒を一押しできる時まで、あと少し。

Lining up a long row of domino pieces requires patience and time. But once all the pieces are aligned, all you need to do is press that first piece and the domino effect begins. An artist’s activity, in my opinion, resembles such act. All that’s on the surface of a so-called artist’s activity, such as releasing records and touring, are only that one poke at the first domino piece. Most of the work and effort is in lining up those pieces, which is not glamorous at all. Every record release is built upon songwriting, pre-production and then recording, mixing, mastering, amongst many other additional work that has to be done. It’s not a straightforward process either. You might accidentally knock down some domino pieces before its finished, and you have to lay them out all over again.

One thing I can say is that none of this process is wasted, because the longer the line is, the stronger the domino effect becomes. And it’s that chain of reaction that we want to create, not just a one-off thing.

At the moment, I’m almost finishing lining up all those dominos, waiting for that moment to start the chain of reaction. It took a whole year; much longer than I thought. I moved to the UK to pursue my music career, and nothing happened (on the surface) for a year. So I wrote songs about it. It’s full of irony and sarcasm, a raw depiction of what I have observed as a Japanese singer songwriter in the UK. And I have to say, they sound pretty cool.

Two Cities

(English follows)

 

ロンドンと東京、私にとって大切な2つの街。

渋谷の交差点に立てば学生時代を思い出して懐かしくなるし、夜のビッグベンのあたたかいオレンジ色を見れば、留学中にこの明かりに癒されたことを思い出す。東京ではごく当たり前に通り過ぎていたネオン、電車、コンビニ、自販機、そんなものが、ロンドンに住んでみてからは、近未来映画のセットのように観えるようになった。視点というのは、離れる程、全体像がつかめて新鮮な感覚を持つ事が出来る。海外から日本を観てみると、良いところばかり浮き彫りになってくる。そして日本がどんどん好きになる。

そこでたどり着いたミュージックビデオのアイディアは、私にとって大切なそんな2つの街をテーマに映像を作るという事だった。

Tokyo and London are the two cities that define who I am. When I stand on the Shibuya crossing, where I used to pass by everyday as a student at a nearby school, I feel a sense of reminiscence. When I see the warm orange light of Big Ben in the evening, I feel a sense of comfort, the same feeling I got when I was an art student, living on my own for the first time at 18. The neon, trains, convenience stores, vending machines of Tokyo all remind me of a futuristic movie set. The further you go, the better perspective you get with refreshing viewpoint. That’s how Japan becomes more and more attractive for me over the years of living abroad.

Those thoughts lead to an idea of making a music video of these two incredible cities.

2つの街をどこでもドアで行ったり来たりすること。簡単ではないこの企画だが、とても幸いなことに、協力してくださる日本のプロダクションとのご縁があった。わざわざロンドンまで飛んでいただき、学生の自主制作映画のように、最小人数でロンドンの隅から隅まで魅力的な絵を求めて歩き回り、その後は私が日本に戻って同じように日本の魅力を追求してシーンを探っていった。観光ショットにならないように気をつけながら、絶妙なローカル感のあるスポットを見つけていった。

何度も書いている事だが、イギリスでは日本の良さを伝えるだけでなく、日本人のクリエイターを紹介するきっかけもつくっていきたい。今回は、そんな素晴らしい映像クリエイターチームと作品が創れて本当に光栄だ。

It wasn’t easy to make a video transition from one city to another. Luckily, I found an amazing production team that agreed to support this project, who traveled all the way to the UK, walking endlessly around London to capture a local spot so that the video wouldn’t look like a tourist movie. Then it was my turn to go back to Japan and do the same.

As much as I want to present myself as an artist outside Japan, I also want to introduce many wonderful talents of Japan along with my music. In that sense, I feel truly pleased to have worked with this talented production team.