今イギリスでちょっと話題の人

イギリスの国民的なオーディンション番組、The X Factor.

ワン・ダイレクション、レオナ・ルイスなどを輩出したことで有名なこの番組は、音楽業界の黒幕、毒舌サイモン•カウルがプロデュースや審査員に関わっていることで有名なのだが、4人の芸能人審査員に加えて、視聴者からの投票で毎月オーディション参加者のランキングが発表される。

個人的にはこれはとんでもないビジネスモデルだと思っている。視聴者投票とはいえ携帯からの投票には多少お金がかかる。更に番組内で賞金や賞品があり、視聴者が応募できる仕組みになっている。つまりテレビ上の宝くじだ。賞金額に比べて応募者数ははるかに多く、番組側はこれから売り出していくオーディション優勝者候補の大々的なプロモーションをしながら、同時にスポンサー以外からもお金を巻き上げることができのだ。

プロのアーティストを目指すソロやグループの若者が中心のこのオーディション番組だが、その中でも今年は風変わりなコンテスタントとして注目されているのが、自称ラップアーティスト、ハニーG。

(日本からも試聴できる??↑)

nintchdbpict000262191289どう見てもイタいジャージ姿のオバチャンでありながらも自信満々に振る舞う態度で注目されているが、パフォーマンスはというと意外とリズムからズレていないしバカにできないクオリティ。この絶妙なキャラクターに、視聴者からは賛否両論の反応だ。

 

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実はこれは俳優がキャラを演じていて番組のやらせなのでは、という説や、実はデイビッド・キャメロン元首相なのでは?というギャグまで出て来ているほどだが、

こうやって書いているとつくづくこれってイギリスだけの内輪ネタだなとも思えてくる。日本でもくだらない芸能ニュースで盛り上がるように、これも島国の共通点なのだろうか?と。

イギリス版流行語大賞があるとすれば今年はハニーGかもしれない。

オーディション潜入part2

 

ここでこのオーディションで歌った曲の解説を少し。

“Famous”という歌で、これには皮肉を込めたストーリーがある。

色々な音楽業界の人たちと話す機会をいただいてきたが、彼らのフィードバックの共通点はただ一つ。

『有名になったら会いに来てね。そしたら美味しいとこだけ持ってくよ』

ここまでストレートには言わないが、意訳はみんなこんなもんだ。

それを”See me when you’re famous”という歌詞で歌にしたのがこの曲。

音楽関係者と謳う審査員の前で歌うんだったらこの曲がピッタリだろうと考えた。

アレンジは、声のサンプリングと変わったビートで、音のユニークさを工夫した。

これに声が乗って曲が成り立つ。つまりアカペラで歌っても間のリズムがないので成立しないのだ。

退屈極まりない表情の審査員の前で、安物ラジカセからうっすらリズムが流れる。

全然聴こえないからタイミングが一小節ズレるが、誰もこの曲を知らないので『あえてのズレですよ』風にすまして歌を続ける。

しまいにはワンコーラスで時間がないからとCDを止められる(私を含め後半の順番の人たちはみんな途中で切られていた)。

環境ひどすぎ、、

時間がないのは理解できても、出演者への配慮とリスペクトが全然感じられない。

そんなもの必要ないとでも思ってるのかな??

アマチュア、プロは関係ない。音楽そのものへの敬意の問題だ。

そんな敬意がない人たちが作ったこの環境は、英語(or日本語)が分からない人たちがその国の文学を評価しようとするようなものだ。

日本で良い環境で活動させてもらってきた私の期待や理想が高すぎるのかな??

それともどんな状況でも最大のアピールができる柔軟な実力が必要?

または、そもそもこういったお金集め目的臭漂う嫌な予感がする状況に自分を置かないようにすることが大事?←コレですね。

ということで、イギリスのソングライティング・オーディション潜入レポートでした!

おススメ度 ★☆☆☆☆

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ソングライティング・オーディンションを受けてみる

初めてのことにチャレンジ、がテーマのイギリスでの活動。

イギリスでリリースする予定の楽曲をとにかくより多くの環境で聴いてもらおうと、色々なことを試してみている。

ネットで調べてみると、沢山のソングライティングコンペティションがある。

参加費を払って曲を『業界の』人に聴いてもらうというものだ。

明らかに良い予感はしなかったのだが、見事その予想は的中することになる。

今やPR会社とシングルリリースの話も進んでいる。ここでオーディションに参加する意味は全くない。つまり完全な取り越し苦労だ。

お世話になってきている自分の音楽出版社からも、『そんなところで何やってんの?』と言われるだろう。

分かっていながらも、イギリスのオーディションってどんなかんじなんだろう、という好奇心の方が勝ってしまった。

こうとなっては完全にブログ用の潜入レポートだ。

まずはホームページから申し込み。一曲いくらという仕組みだ。ちなみにソングライティング部門は£10。

申し込みは全国から来るので、地域によって様々な会場で審査員の前でのオーディションが開催され、各会場を割り当てられる。

私が参加したのは、カムデンの老舗ライブハウス、Dingwallsでのオーディション。

img_7994 img_7995当日驚いたのは、ライブ会場なのに音響機材が一切使えなかったこと。それだったらどこかの会議室でやっても同じなんじゃない?と疑問。

参加者はやはりキャラが立っている。ギターの弾き語りスキニーパンツ系男子。アフロヘアーファンキー系女性。歌のレベルはバラバラ。しかもマイクがないので声が聴こえない人もいる。

面白いもので、やはり人気の歌手の真似風の歌い方が多かった。女子はしゃくり上げながら上下するアリアナグランデ系。男性はハスキーなエドシーラン系。

日本のオーディションは行ったことがないが、きっと日本でもみんな人気の歌手の真似をして練習しているのだろう。男子ならエグザイル系とか。

審査員はメジャーレーベルからの○○さん、が4人並んでいたが、正直一刻も早く終わってほしいオーラを出しまくっていた。

実際に私の順番が来たときには、顔も上げない。

CDのバッキングトラックを持って来てもいいとのことだったので、スピーカーがあるかと思いきや、安物のラジカセ。しかも音がめちゃめちゃ小さい!

ボリュームを少し上げてほしいと言うと、『十分大きいよね?』と一言。

カチンと来たがここは笑顔でうなずき、自分の出番が始まった。(つづく)