音楽活動、どんなかんじ?

色々と模索してきているイギリスでの音楽活動。

今どうなっているのか?

当初の予定は、4月にイギリスに引っ越して来たので、夏前にはファーストシングルをセルフリリースする予定だった。

それが、PR会社から協力してくれるとの返事をもらうまで1ヶ月かかり、最初のミーティングに漕ぎ着けるまで更に1ヶ月、その後音楽ライターとの取材をセッティングするのになんと3ヶ月。ちょうど夏休みのシーズンだったというのもあるが、3週間ホリデー行くから、としれっと延期されるのは日本では馴染みのない常識だ。

そして9月。この時期は年間でも最もリリースが多い時期らしく、他のリリースに紛れてしまうのももったいないので11月にしようということになり、それまでにシングルのミュージックビデオを完成させる予定が、直前に出来上がったビデオを大幅に編集し直す必要が出てきて、更に延期←今ココ。

という状況だ。

渡英してからずっと自分の音楽活動の相談に乗ってくれている、長年ロンドンでマネジメントをされているA氏は、中途半端な作品の発表が意味がないとはっきり言ってくれている。曲の良さを信じてくれているからこそ、それに見合ったミュージックビデオと、リリースのタイミングを、とこだわりがあるからこその延期。この感覚、はじめてロンドンの美大にポートフォリオを持っていった時の体験に似ている。初めて持って行ったとき、作品のポテンシャルは認めてくれた上で、更に作品作りを追求してから数ヶ月後もう一度来なさいと言われた。(それは日本での留学フェアだったのでわざわざ渡航する必要はなかったのだが、二度目の面接では快く合格を認めてくれた。)作品にかける時間、こだわり、完成度…出来た作品そのものよりも、繰り返し追求し続けるプロセスの大切さを教えてくれた。17歳の自分にはまだハッキリ分からなかったが、今の状況ではものすごく分かる。何でも、そう簡単には達成できないもの。少しチャレンジして諦めるぐらいだったら、初めから挑戦の意味もない。

 

そうやって試行錯誤している間にできることとして一番大切だと思ったのが、コンテンツづくり。

ミュージックビデオをはじめ、新曲はもちろんのこと、リミックスを頼んだり、新たなクリエイターとコラボしてみたり、、とにかくいざというときに発表出来る素材を沢山作っておきたい。

先日は、リリース予定のEP曲たちをアコースティック録音してきた。

場所は、閑静な住宅地にあるハウススタジオ。ここが素晴らしく良い環境のスタジオだった。(つづく)

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オーディション潜入part2

 

ここでこのオーディションで歌った曲の解説を少し。

“Famous”という歌で、これには皮肉を込めたストーリーがある。

色々な音楽業界の人たちと話す機会をいただいてきたが、彼らのフィードバックの共通点はただ一つ。

『有名になったら会いに来てね。そしたら美味しいとこだけ持ってくよ』

ここまでストレートには言わないが、意訳はみんなこんなもんだ。

それを”See me when you’re famous”という歌詞で歌にしたのがこの曲。

音楽関係者と謳う審査員の前で歌うんだったらこの曲がピッタリだろうと考えた。

アレンジは、声のサンプリングと変わったビートで、音のユニークさを工夫した。

これに声が乗って曲が成り立つ。つまりアカペラで歌っても間のリズムがないので成立しないのだ。

退屈極まりない表情の審査員の前で、安物ラジカセからうっすらリズムが流れる。

全然聴こえないからタイミングが一小節ズレるが、誰もこの曲を知らないので『あえてのズレですよ』風にすまして歌を続ける。

しまいにはワンコーラスで時間がないからとCDを止められる(私を含め後半の順番の人たちはみんな途中で切られていた)。

環境ひどすぎ、、

時間がないのは理解できても、出演者への配慮とリスペクトが全然感じられない。

そんなもの必要ないとでも思ってるのかな??

アマチュア、プロは関係ない。音楽そのものへの敬意の問題だ。

そんな敬意がない人たちが作ったこの環境は、英語(or日本語)が分からない人たちがその国の文学を評価しようとするようなものだ。

日本で良い環境で活動させてもらってきた私の期待や理想が高すぎるのかな??

それともどんな状況でも最大のアピールができる柔軟な実力が必要?

または、そもそもこういったお金集め目的臭漂う嫌な予感がする状況に自分を置かないようにすることが大事?←コレですね。

ということで、イギリスのソングライティング・オーディション潜入レポートでした!

おススメ度 ★☆☆☆☆

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ソングライティング・オーディンションを受けてみる

初めてのことにチャレンジ、がテーマのイギリスでの活動。

イギリスでリリースする予定の楽曲をとにかくより多くの環境で聴いてもらおうと、色々なことを試してみている。

ネットで調べてみると、沢山のソングライティングコンペティションがある。

参加費を払って曲を『業界の』人に聴いてもらうというものだ。

明らかに良い予感はしなかったのだが、見事その予想は的中することになる。

今やPR会社とシングルリリースの話も進んでいる。ここでオーディションに参加する意味は全くない。つまり完全な取り越し苦労だ。

お世話になってきている自分の音楽出版社からも、『そんなところで何やってんの?』と言われるだろう。

分かっていながらも、イギリスのオーディションってどんなかんじなんだろう、という好奇心の方が勝ってしまった。

こうとなっては完全にブログ用の潜入レポートだ。

まずはホームページから申し込み。一曲いくらという仕組みだ。ちなみにソングライティング部門は£10。

申し込みは全国から来るので、地域によって様々な会場で審査員の前でのオーディションが開催され、各会場を割り当てられる。

私が参加したのは、カムデンの老舗ライブハウス、Dingwallsでのオーディション。

img_7994 img_7995当日驚いたのは、ライブ会場なのに音響機材が一切使えなかったこと。それだったらどこかの会議室でやっても同じなんじゃない?と疑問。

参加者はやはりキャラが立っている。ギターの弾き語りスキニーパンツ系男子。アフロヘアーファンキー系女性。歌のレベルはバラバラ。しかもマイクがないので声が聴こえない人もいる。

面白いもので、やはり人気の歌手の真似風の歌い方が多かった。女子はしゃくり上げながら上下するアリアナグランデ系。男性はハスキーなエドシーラン系。

日本のオーディションは行ったことがないが、きっと日本でもみんな人気の歌手の真似をして練習しているのだろう。男子ならエグザイル系とか。

審査員はメジャーレーベルからの○○さん、が4人並んでいたが、正直一刻も早く終わってほしいオーラを出しまくっていた。

実際に私の順番が来たときには、顔も上げない。

CDのバッキングトラックを持って来てもいいとのことだったので、スピーカーがあるかと思いきや、安物のラジカセ。しかも音がめちゃめちゃ小さい!

ボリュームを少し上げてほしいと言うと、『十分大きいよね?』と一言。

カチンと来たがここは笑顔でうなずき、自分の出番が始まった。(つづく)

イギリスで初めてのボイストレーニング

イギリスでの習い事シリーズ。

歌手というものを12年間やってきた中で、実は一度もボイトレというものを受けた事がない。

ボイトレをすると自分の歌い方の個性が失われてしまうとデビュー当時から言われてきたからだ。

イギリスでの目標はアーティストとして成長する事、が一番。それに関わることなら何でも試してみたいと思っているので、ここで初めてのボイトレを受けてみる事にした。

ボイトレの先生は、日本の劇団四季、ニューヨーク、ロンドンと、クラシックからニュージカルまで幅広く学び経験を積んで来られた日本人のIさん。

レッスンでは、今までの自分の歌への考えが覆される発想を学ぶ事ができた。

今まで自分の身体を楽器として考えたことはあまりなかったが、つい肩で呼吸してしまっている癖、高音になると喉に意識が言ってしまう癖など、沢山の改善できるところに気付くことができた。

喉はあくまでも通気口で、お腹のまわりを膨らませるようにして声を出していくレッスン。

お腹に風船に空気を入れるように、だんだんストレッチさせていくと、体全体の酸素の循環も良くなって爽快な感覚だ。何度かのレッスンで、今迄出せなかったキーも喉を意識せずに出るようになった。

むしろ意識しなければしないほど良い声が出るというのが不思議だ。

パフォーマンスレッスンと同様、このレッスンも、全く違う歌い方を身につけるのではなく、自分の声の個性の最大の力強さを引き出すこと、そして喉への負担を最小限にすることが大事だということが、大変参考になった。

もっと早く知っておけば良かった!というほど目からウロコのレッスンだった。

イギリスの若きパフォーマーの特徴

イベントの対バンやパーティーなどで見かけるイギリス人の若手アーティストの特徴として、日本と決定的に違う所は、パフォーマンス力だ。シェイクスピア的演劇大国だからかもしれないが、とにかくステージに上がると彼らはいっきに我らがビヨンセ、と言わんばかりの自己アピール力を発揮する。『すっごく緊張してて、、』とはにかむ女性シンガーを男性が応援したくなるような日本のライブとは真逆で、少しでも自信がなさそうな素振りを見せれば、観客の興味はすぐに失せ、彼らの大声の話し声に歌声が掻き消される。この、『最大限の自信をアピールする』というメンタリティは、日常生活での人間関係や、ビジネスマナーでも見られるイギリスの大きな特徴のようだ。ナイーブ、天然、癒し系、、それらは全て『未熟』や『無能』と見なされてしまうのがイギリスのコミュニケーション社会。子供の頃から大人へもきちんと対応することを刷り込まれるイギリスでは、日本でいう子供の『赤ちゃん言葉』というものもあまり聞いたことがない。
そんな環境で育ったイギリス人、ましてや自らアーティストを志すタイプの人たちは、なおさらライブでの自信が凄い。
ただ、必ずしもその自信に実力が伴っているというわけでもないのが、彼らの面白いギャップだ。あるイベントで対バンしたボーイ・ジョージ風のメイクと衣装の若者、この見た目でどんなパフォーマンスが見られるかとワクワクしていたら曲がダサすぎて拍子抜けしたこともあったし、長髪のジョンレノン風の男性からはポエティックな弾き語りが聴けるだろうと思ったら、思いっきり4コードポップだった、ということもあった。
これはイギリスの人気オーディション番組、”The X Factor”でもたまに見られる傾向だ。お世辞にも歌が上手い、ダンスが上手いとは言えないけど、奇抜な風貌ととんでもない自信でキャラクター勝ちして審査員や視聴者に気に入られるパフォーマーも沢山いる。何でも『とんでもない個性と自信を持って貫いている』という人を応援するのがイギリスならではだ。
そしてイギリスの若手アーティストたちは共演者としての感じもとてもいい。必ず挨拶するし、他のパフォーマンスにも敬意を払うことも忘れない。その点もイギリス人のコミュニケーションマナーの大事な要素として刻み込まれている気質のようだ。

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Oxford Circusの路上バンド、いいかんじ

音楽ジャーナリストと会ってみる

楽曲をセルフリリースしてこちらの音楽マーケットに自己紹介をする。
この始め方としてのPR会社からの提案は、『ストーリーづくり』というものだった。
簡単に言えばプロフィールだが、音楽を聴かせるより先にこのストーリーで媒体を惹き付けることが大事だという。こんな人がいるよ、と口コミでも広がりやすいからだ。アーティストのブランド性も大事だ。
どういう背景で、どんな立ち位置になっていくのか…読み手に想像を膨らませてもらえるような、とっておきのストーリーが必要になってくる。
私の場合、その要素は沢山ある。日本での音楽活動という経歴、画家として活動もしていること、アメリカ、日本、イギリス、シンガポールに住んで来たという国際色。
それらをもっても『だから何?』と言われてしまえばそれで終わり。その先を巧妙に物語って行くのが、音楽ジャーナリストの仕事だ。
H氏が勧めたジャーナリストは、大手の新聞社ガーディアンなどにも寄稿しているP氏。彼の記事を読んでみると、なるほど、こんな物語のある人は一体どんな音楽を作るのだろうと思わず聴いてみたくなるような文章だ。
P氏と最初にコンタクトを取ったのが6月後半。そこから彼のスケジュールの確保に散々追いかけ、挙げ句の果てには夏の家族旅行に行くからという理由で7月まで先延ばしにされる。やっと8月の頭にミーティングが確定したもののドタキャンされ、更にリスケした日にも当日キャンセルしたいという連絡が来た。通常日本では、音楽ライターさんがこんなかたちでドタキャンを繰り返すことはありえないことだ。しかしここはイギリス。相手は売れっ子ジャーナリスト。向こうも悪気がある訳ではないが、さすがにこれにはあきれた。その日、彼に直接電話し、早めの時間で調整してくれないかと私から直談判して、やっとP氏と会う事ができた。

(つづく)

音楽PR会社の人と会ってみる

さて、いよいよセルフリリースの準備のスタート。とはいえこのブログは少し過去に遡って書いているので、実際にこの準備を始めたのはイギリス移住したばかりの4月だ。
ネットで何十社もPR会社を調べたところ、一つだけ気に入った会社を見つけた。手がけているアーティストの音楽性が何よりも素晴らしい。媒体への露出も決して派手でなく、その実力に伴った由緒正しい媒体ばかりだ。こんなアーティストと肩を並べられるようになりたい、そう思った。
レーベルやマネージメントにしてもいきなりネットで見つけたところにメールしても返事がくることはほぼない。実際に色々なところにメールしてみたが、まず返事がなく、あっても『紹介者なしの連絡は断っています』『今はアーティスト募集はしていません』などの自動メッセージばかりだ。
日本では大手レーベルでもデモテープを募集してアーティストを育成する部門があるが、イギリスでは私が調べた限りでは今のところどこにもない。それはアイドル文化の強い日本との大きな差かもしれない。
イギリスでは、育成されることよりも独自のスタイルを自ら切り開くことが推奨されているのだ。

紹介者なしでは繋がりにくいPR会社だが、今回はとても幸運な繋がりで紹介してもらうことができた。
旦那さんのお姉さんの学生時代の友人が、とある大手のPR会社に努めているという。
彼女に連絡を取ってみると、私が目星を付けていたPR会社の代表、H氏と知り合いだということで、すぐにメールで繋げてもらえた。
そしてその方と始めて会ったのが2015年の8月。私が1週間イギリスに旅行に来ていたときだ。
実はこの一週間で何も繋がりが出来なかったら、イギリスでのアーティスト活動をあきらめる事も考えていた。だが、この一週間で毎日色んな人と知り合う事ができて、これはこの目標を追いかけなさいという神様からのサインだと確信した。

実際に会ってみたH氏はPRというイメージとは真逆で、もの静かで口数も少なく、思ったよりも若い見た目だった。
翌年の2016年4月にイギリスに移住してきて、もう一度彼にPR担当を頼みたいという話をすると、イエスの返事をもらうまで1ヶ月かかった。
そしてここからPRプランがスタートするのだが、ここからもまた辛抱強さを鍛えられることになる。
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イギリス音楽業界の宣伝/媒体の仕組み Part2

ネットでMusic PR UKと検索すると、様々な会社が出て来る。長年大物を手がけている大手もあれば、手がけるアーティストリストにこだわった独自のブランドを掲げる会社もある。£〇〇○でこのプロモーションパッケージ!という商売っ気丸出しのところまで見かける。
彼らの実際の業務内容はレーベルの宣伝担当と同じだが、小さなインディーレーベルが多いイギリスではほとんどレーベルから業務委託をされていることが多い。彼らはオンラインや紙媒体のパブリケーションを担当する。ラジオへのアプローチもする所もあるが、それはまたラジオ宣伝専用のpluggerという人たちに委託することの方が多いようだ。彼らはラジオ局やDJとのパイプを持ち、レーベル→PR会社→と経由して楽曲をラジオオンエアへと持って行く。
こちらで勝負するためにはラジオ局を味方にするのが一番強いそうだ。局の種類も、BBC1はナウでヤングなヒット曲、BBC2は中高年向けのコンサバな音楽、BBC6は玄人音楽ファン向けのワールドミュージックやSufjan Stevens系、という風に番組単位ではなくラジオ局単位でリスナー層が分かれている。マーヴィンゲイなどの大人っぽいムーディーな曲ばかりをかけるSmoothFM, アラサー世代が思わず口ずさみたくなるTLCなどの曲ばかりかけるKisstory(インターネットラジオ)などもある。
ここまで知るとますます実感するのが、〇〇系というジャンルをはっきりすることが大事だということ。

他に聴いた事がないような斬新な楽曲を作ろう、とデモを作り続けてきた。
面白い曲が沢山出来て、それらのデモを聴いた人たちの反応も良いが、みんな口を揃えていうのが『ジャンルに当てはめるのが難しい』ということだ。
それからというもの、作る音楽のジャンルも意識するようになった。
こうやって宣伝の仕組みを知る事も、音楽活動の軸になる曲づくりにおいて大事なことだ。

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イギリス音楽業界の宣伝/媒体の仕組み

ここまで色々とイギリスの音楽業界の社会科見学してきたが、では実際にどうやってアーティストとしての活動を始めようか。
バンドだったら、イーストロンドンの地元のオーガナイザーと仲良くなってライブハウスのイベントに出演し続けながら知名度を上げて行くという方法があるが、ソロアーティスト、特にクラブやダンス系でもないアーティストとしてはその機会はなかなか少ない。
オープンマイクという手があるが、定期的な出演に繋がるようなものではない。

色々な人に話を聞いてみた結果、とりあえずシングルのセルフリリースから始めることに決めた。
今やデジタル配信で誰でもいつでも世界のiTunesで楽曲リリースができる時代。
こちらのグライムシーン(UKガラージ、2ステップ、トラップなどのクラブミュージックに、ラップやレゲエ、トラップなどの要素を加えた音楽ジャンルの総称。 2000年代にイギリスで生まれ、十代の若者の間で人気となった。)一番の人気を誇るSkeptaなどは、セルフリリースを続けている活動自体が話題になっているほどだ。レーベルなどのしがらみにとらわれない、ストリート発祥でリアルなアーティストというイメージは、このUK独特の音楽ジャンルのコンセプトとも相性が良い。

日本で一番力のある音楽の宣伝媒体はどうだろうか、と考えてみる。
強力な事務所のコネクションを使ってドラマ主題歌。
こうはいかないのがイギリスの音楽業界。そもそもイギリスでは、ドラマ+音楽、CM+音楽など、音楽が何かの付属品という概念があまりない印象だ。
ではテレビ(ドラマ、CM)以外でどこで一番音楽を聴くかというと、ラジオ。
そして音楽の宣伝において、お金にモノを言わせることができないのだ。
これは30年間マネジメント一筋でやってきたイギリス人の知り合いから何度も言われている。
もちろん大手のレーベルや事務所に所属すれば道はかなり開かれるが、それは予算の多さよりも、それらのレーベルの持つメディアとの繋がりやブランドの信頼性の強さが大きな要素だ。

では、まだレーベルも事務所もコネクションもほぼない身として何ができるか。
誰でもデジタルリリースできるとはいえ、ただ曲をネット上に投下するだけでは何も起こらない。アーティストから、音楽メディア、そしてリスナーへと橋渡しをしてくれる存在が必要だ。そこで登場するのが音楽PR会社。

次回の記事では、このPR会社について紹介する。
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音楽活動の始め方 Part 2―How to start as…part2

(English follows)

デモテープを送ってからデビューまでの間にもまた長い課程があった。
今思うと、この課程がとても大事だった。
まずは、送ったテープを誰が聴くかというところにある。
デモテープを聴くことは試験の採点をするのとは違って正解もないし、歌が上手いほど良いということでもない。
誰かの真似ではなく唯一無二の個性があり、印象的な声とメロディーが耳に残る歌。
これらの判断基準も人によって全く違う―逆に既に人気の歌手に似ていてジャンル分けできるものが売り易いから良いという考えの担当者もいるだろう。

Actually, there was a long process between sending the demo and making the debut. Looking back, this process was the crucial phase; firstly, who listens to the demo is immensely crucial. It’s not like marking a test because there’s no right or wrong, and hitting all the right notes does not necessarily lead to instant recognition. You have to have a unique originality in both voice and the songwriting. Now, people have different perceptions when it comes to things like “unique”, because some think that a “sellable”uniqueness is someone who sounds slightly similar to an already successful artist, making them easier to be categorized and recognized.

私の場合、初めにデモテープを送って連絡をくれた担当者は、私が美大留学も同時に志したいと言うと、
「君みたいな人は沢山いるから」
と無神経に言い放ち、それ以上は進めようとしなかった。(個人的に、この言葉は音楽関係と称する人は絶対に言ってはいけない言葉だと思う!)
それでも音楽の可能性を諦めきれず、2度目にデモテープを送って聴いてくれた担当者。
「君の才能はダイヤモンドの原石だ」
今こうやって書くとなんだか胡散臭く聞こえるが、誠意を持って伝えてくれたこの言葉が私の音楽活動を切り開いてくれた。
自分の音楽、才能に共感してくれる心強いサポーターとの出会い。そこからまた次の段階が始まる。

In my case, the first person who listened to the demo gave me a call and told me, after telling him that I’m planning to go to art school in London, that

“There are millions of people like you”

Personally, I think that anyone who claims to work in the music industry should never say such thing. I couldn’t give up. I sent the tape again, and luckily he had more decency. In fact, his words saved my life;

“Your talent is the diamond in the rough”

If you see it in the text, it might sound trite, but the intentions were sincere. All it takes is one person who believes in you, that gives you the energy to start climbing up those spiral stairs.

まずはデモテープのブラッシュアップ。曲に合ったアレンジを見つけることが大切なプロセスになる。
当時まだたどたどしかった自分のギター弾き語りのラフなデモから、見違えるほどの音源に生まれ変わったときは、始めその印象の違いに驚きつつも感激だった。
そしてアーティストのブランディング。
分りやすく見た目で言えばアーティスト写真。そしてプロフィール、背景、キャッチコピーなど。
棚に並ぶ商品になるという意味では、清涼飲料やブランドバッグと変わらない要素がある。
ただ、まだ音楽活動の右も左もわからない18歳としては、その要素に素直に納得出来ないものがあった。
中身は一切変わらずにただパッケージを綺麗にする為だけのブランディングなのに、むりやり中身まで変えられてしまうのではないかという不安があった。
中身もパッケージも作り込まれているアーティストやアイドルも沢山いるが、自我が強いアーティストほどこれに反発してしまうものだ。
このようなことが原因で、振り返ってみれば自分にとってブランディングはもっと工夫出来たのでは、と思っている。

After that, the demo-department within the music group started brushing up the demos to make it into a product. Branding, artist shots, biography, selling phrase…if it is presented to consumers, music is not dissimilar to any other commercial products like bottled drinks or designer bags.

But as a rebellious 18-year-old, I wasn’t happy with all of that. The bigger the ego, the stronger the refusal to fit into a packaged box. But it’s part of presentation, contents are the same; I wish I had been a bit more understanding of these things.

そしてデビューライブ活動、プロモーション活動が始まり、
ここからが表向きの音楽活動のスタートということになるが、ここまでの課程で道を逸れてしまう人も沢山いる。
思う以上に時間がかかるので、辛抱強さが何より大事だ。
表向きの活動で一番大事なのはもちろん音楽を届ける相手だが、一緒に届けるチームも大切になってくる。
身近なスタッフをはじめ、音楽を届ける媒体を繋ぐ人たちや、家族や友人。

そして今、このプロセスを1からイギリスでスタートさせようとしている。
この決断に至るまでも、また長い道のりだった。

Then it kicked off. Live, promotion, this is where the music activity becomes visible, but so much time and efforts needs to be put into the preparatory stages. You need patience, teamwork, support from family and friends.

I’m starting all this in the UK, and it has been a long journey already.

All worth it, though.

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