ビートルズがAll You Need is Loveに行き着いたように

4月にイギリスに引っ越して以来初めての帰国、日本と中国でのツアーが無事終了した。

企画からブッキングまで全てやるようにやってしばらく経つので、その過程には慣れてきたが(中国は現地のイベンターさんが呼んでくれた)、中国の就労ビザの申請に手間取ったり、送った物販の数が足りなかったりと、まだまだ完璧にこなせない部分もあった。しかし一番大切なことはライブの演奏を始めとして、全ての過程に愛があることだ。

言葉も環境も違う中国でのライブをして気付いたことは、愛を持てば言葉を超えて伝わるということ。前の記事で、愛を込められている料理とその過程について書いたが、音楽も全く同じだ。ほぼ全員が、私の音楽をアニメを通して知ってくれたという中国のお客さんに話したのはこのようなことだった。

「日本といえばアニメやアイドルという印象が多いと思う。テーマは宇宙だったり超人的なパワーだったり、想像力を際限なく広げられる場としてアニメは素晴らしい文化。音楽でも、アイドルなど理想を演出したものが多いかもしれない。私は人間味のある、親近感の持てる存在として、お客さんと直接話したい、コミュニケーションを取りたい。そこで常に心がけているものは、愛です。」

ビートルズがAll You Need is Loveに行き着いたように、キリストの究極のメッセージが自分の命をも犠牲にする愛だったように、全ての答えは愛なのかもしれない。

スタッフによって綺麗に環境を作ってもらった中で音楽活動をスタートさせた、12年前。

今、ひとつひとつの過程を自分で行っていくことは何の苦労にもならないと言ったら嘘になるが、そこにこそ大きな意味がある。それは、その過程の中で関わる人たちとの間に、『愛』を感じられるという大きな幸せがあるからだ。

CDのプレス会社の社内でアルバムを聴き込んで下さり、その愛が製造過程に込められていること。

ファンの方がプレゼントしてくれた手作りアクセサリーが可愛すぎて、それをツアーグッズとして制作依頼していること。

その物販をライブ会場に送るとき、宅急便の配達の方が、箱に書いてあるRie fuという名前を見て、アルバムを持っていると話してくれたこと。

私の至らない部分も広い心で受け入れ、一から一緒にライブを作っていってくれる素晴らしいミュージシャンやスタッフの方々。

出演オファーを下さるライブ会場ブッキングの方々。中国のイベンターさんはわざわざ知り合いの方を通して連絡を下さり、昨年に引き続き今年も呼んでくれた。ライブ前の連絡も本当にこまめで、現地でも食事など素晴らしいおもてなしをしてくれた。

そしてライブに足を運び、音楽を通して同じ時間を一緒に過ごしてくださるお客さま。

音楽活動=愛でしかない。それは世界の、宇宙のどこに行っても同じだ。

中国に呼んでくれたイベンターXLiveスタッフと渡航メンバー

感激したこと

何でもイギリスと比べてしまうのも良くないが、いや、良いことかも、日本の良さを改めてこうやって噛みしめるのも。

駅のチケット売り場の列に沿って椅子置いてくれて、なおかつ並んでいる人に係の人が用件を訊いてまわり券売機でもできることだったら一緒に券売機まで行き操作の仕方を説明してくれる。。

イギリスだったら、長蛇の列、空いてるカウンター1つ、他の従業員みんな紅茶飲みながら世間話、というところ。

日本のサービスレベルは間違いなく世界一。

そしてファンの方レベルも世界最強。みんな優しい、毎回来て下さる馴染みの顔ぶれ、そして洗練された雰囲気、、なんて素晴らしい国に生まれたんだ。最高じゃないか!

と、この数日間のライブで実感しているのだが、更には恐縮なことにみなさんこのブログを読みながら私の心配をして下さっているようだ。

私はあくまでも備忘録として、現地レポートとして書いているので、苦労している気は全くないが、もしかしたらそういう印象を与えてしまっているのかも。たとえまだ軌道に乗るまでの準備段階としても、今の私にとって日本で変わりなく迎えてくれるお客さんがいることはこの上ない幸せだ。

ちなみに今回のライブで選曲した開場時BGMはこちら:

Lily Allen-Somewhere Only We Know

Laura Mvula-kiss my feet/show me love

Laura Marling-Soothing

Katie Melua-River/perfect world/dreams in fire

こちらはBBCのSound of 2017で気になったアーティスト。

Ray Blk-My Hood

Declan McKenna-paracetamol